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本と紅茶を一杯

読書記録と紅茶、ときどき雑記

「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」 桜庭一樹

読書記録、初めての記事は桜庭一樹さんの「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet」を書こうと思います。

 

この作品は、現実主義の主人公、山田なぎさが、自分を人魚だと言い張る転校生、海野藻屑(うみのもくず)に出会うところから始まる。

藻屑は「可愛く綺麗でお金持ち」

住む世界が違うと思っていたなぎさだけれど、だんだんと距離が近づくにつれて、様々なことがわかってくる。

藻屑の秘密、そしてなぎさの進む道。

それが見えてきたとき、物語は静かに終わりを迎える。

 

女子中学生という微妙な年齢を書くのが、桜庭一樹さんはとても上手だといつも感じます。

こういうことがあったな、と思い当たるところが多々あったりしますね。

 

この本はところどころに出てくる風景描写もとてもキレイで、言葉もときにグッときます。

薄い、読みやすい本だと思います。

 

私はこの本の、「なにかがあって、きっかけは些細(ささい)で、でもどうしようもなくて、それで、人は変わる」という言葉が、とてつもなく好きです。

作中では悪いような意味に使われていたけれど、私は良い意味でも使えると思います。

人は些細なきっかけで、変わることが出来るのだと。