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本と紅茶を一杯

読書記録と紅茶、ときどき雑記

「ひらいて」綿矢りさ

今日は仕事がお休みなので、早めに更新します。

綿矢りささんの「ひらいて」のお話です。

 

この作品を読もうと思ったキッカケは6月2日放送されていたゴロウ・デラックス綿矢りささんが出ていて、そこでこの話の寸劇をやっていて面白そうだなと思ったからでした。

過去に芥川賞を取った綿谷さんの話は、気にはなっていたのですが、当時は金原ひとみさんの方が好きでそちらばかり読んでいました。

ということでこの作品は綿谷さんの初めて読む作品になります。

 

話は、主人公の愛がクラスメイトの「西村たとえ」に恋をすることから始まる。

しかしたとえには美雪という彼女がいて…。

愛は美雪からたとえを奪うことを考え、美雪に近づき、その強すぎるたとえへの恋心が、だんだんと愛を支配する。

最後まで読むと初めてタイトルの奥深さがわかってくる作品。

 

こんなにも強く強く他人を想うことは、あんなにも鋭い凶器のような愛情になるのでしょうか。

主人公の愛はたとえを思いすぎて大変なことばかりしてしまうけれど(あるいは暴走とも言う)、最後の方のたとえの言葉が愛を救っているような気がします。

 

好きなセリフというより表現がこの方凄くて、「愛は、唾棄すべきもの。踏みつけて、にじるもの。」と愛を表現しています。

これは主人公の愛自身と、実際の愛情の愛のこと二つを掛けているのだと思うんですけれど、そんな風に愛を表現する方ってなかなかいないから斬新というか綿谷さんらしさというか。

 

まるで恋や愛を凝縮してジュースにしてしまったような(そのジュースは、ときに甘く、ときに苦い)、そんな作品でした。

 

 

 

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