本と紅茶を一杯

人・本・紅茶を愛す。自分も大切に。

薄氷の上を歩くような物語「羊と鋼の森」

久しぶりに隣町へ出て、本屋や図書館に行きました。

やっぱり本に囲まれていると幸せ…♡

でも階段登っただけで息が切れたのには困りました(^◇^;)

 

今日の本は宮下奈都さんの「羊と鋼の森」

本屋大賞を取った作品ですね。

大好きなゴロウ・デラックスで特集されてからずっと気になっていて、ようやく読めました。

 

物語は、主人公の外村(とむら)くんが高校時代にピアノの調律をしに来た板鳥(いたどり)さんに出会うことから始まります。

したいことがなかった外村くんに刺さった、調律されるピアノの音。

そこから外村くんは一気に調律の世界へと足を踏み入れていきます。

 

ピアノも弾けない外村くんには、特別な調律の才能はありません。

ただ毎日手探りで手探りで、失敗して、ピアノを思いやって。

その様子がまるで薄氷の上を歩くように、危なっかしくて少し怖い。

でも薄氷の上は危ないけれど、下を見れば周りを見れば綺麗な景色が広がっています。

そんな風に私は作品を読みながら感じました。

 

全体的に物語は静かなんです。

それがピアノの音や調律の音を想像させて、とても素敵です。

まるでこの本自体が優しいピアノの曲のような気もします。

 

序盤から出てくるふたごの和音(かずね)と由仁(ゆに)も、良い味を出していて物語には欠かせない存在です。

私はこのふたごが好きですね。

天真爛漫で、可愛らしくて、ピアノで言うところの唯一の転調部分と言えるでしょう。

 

ラストがとても未来のある終わりで、読み終わった後は凄く爽快な気持ちでした。

と、同時にもっと宮下奈都さんの作品を読んでみたいなと思いました。

ゴロウ・デラックスで出てきた、宮下奈都ファンの会がある理由がわかりました。

もっともっと、本が好きになる、良い作品でした!

 

羊と鋼の森

羊と鋼の森

 

 

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