本と紅茶を一杯

読書記録と紅茶、ときどき雑記

古典も楽しい!「現代語訳 舞姫」

記念すべき、100個目の記事です。

最近更新のペースはゆっくりですが、こうして細々とでも続けていけることを嬉しく思います。

 

そんな記念の今日は、森鷗外さん作・井上靖さん訳の「現代語訳  舞姫」の話をします。

こちらは8月25日に更新した、Amazon欲しいものリストから頂いたものです。

詳しくはこちら(少し内容を変更しました)

頂いて本当に嬉しかったです。

ありがとうございます(*´∀`*)

 

さてそんな「舞姫」ですが、実は前に読んだことがあります。

しかしこの作品が好きで、また、井上靖さんが訳ということで興味を持ったのでした(私が前に読んだのは他の人が訳したものです)。

 

お話としては、ドイツのベルリンに留学した太田豊太郎がふとしたキッカケから道端で泣いているエリスを見つけ、そこから交流が始まり恋仲になるが…というものです。

 

井上靖さんの訳はとても表現が綺麗で素敵です。

私が気に入ったところは豊太郎が初めてエリスに会う場面で、

私の足音に驚いてこちらを振り返った面(おもて)は、私に詩人の才能がないので、残念ながらこれを写すことはできない。

この青く清らかで、もの問いたげに愁いを含んでいる目の、半ば涙を宿している長い睫毛(まつげ)に掩(おお)われているところなど、どうしてひと眼見ただけで、用心深い私の心の底にまで焼きついてしまったのであるか。

というところです。

もう、なんていうか、豊太郎がエリスに好意を持った瞬間がありありと浮かんで、とても良い文章だなぁと思います。

 

いろいろありつつも愛を育む豊太郎とエリスですが、最後は切ない終わりとなります。

エリスが豊太郎の友人である相沢謙吉によって、精神的に殺されてしまうのです。

このお話が豊太郎の一人称であるため、何があったのかは詳しくはわかりません。

しかし、エリスが生ける屍となってしまったことで、物語は急速に終わりを迎えます。

 

こういった悲恋ものも結構好きで、読み終わった後のなんとも言えない気持ちは本でしか味わえないかなぁと思います。

この本は本編の他に解説も詳しくあって、背景もわかりやすいです。

話自体はそんなに長くないので読みやすいのも魅力。

やっぱり古典は何十年も世の中に残っているだけあって、読み応えがあり面白いですね。

 

本日もお読み頂き、ありがとうございました。

 

現代語訳 舞姫 (ちくま文庫)

現代語訳 舞姫 (ちくま文庫)

 

 

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