本と紅茶を一杯

人・本・紅茶を愛す。自分も大切に。

思わず店に駆け込みたくなる「和菓子のアン」

朝から改めてブログの細々とした設定をしていたら、あっという間にお昼になってしまいました。

関係ないですが、大好きな揚げ出し豆腐が食べたい今日この頃です(まだ新生活になってから1度も作ってない)

 

そんな今日は坂木司さんの「和菓子のアン」をご紹介します。f:id:nakonako75:20170403142404j:image

表紙も美味しそうです(笑)

 

坂木司さんはお仕事に関係する日常ミステリーを多く書いている方です。

前に「シンデレラ・ティース」という歯医者が舞台の小説を読んだのですが、それがとても面白く、またこの作者さんは機会があれば読もうと思ってました。

そして今に至ります。

 

主人公は梅本杏子、通称アンちゃん。

食べることが大好き、でも将来の夢は何もない、18歳の女の子です。

高校を卒業後、デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始め、優しいけれど一癖ある店長と同僚に囲まれ、和菓子店に来る様々なお客様の謎を解きながら、和菓子の奥深さにハマっていきます。

 

読んでいると、つい和菓子が食べたくなりますね。

最中に大福、練り切りなどなど…。

この小説は短編なのですが、話のひとつに「萩と牡丹」という話があります。

この話で和菓子の難しさ、また和菓子の物語の楽しさがグッと伝わってきました。

ついていくのが大変な話ですが、その謎がわかったとき、きっと和菓子に愛着がわくのではないでしょうか。

 

ところで、「辻占の行方」でアンちゃんは面白いことを言ってます。

女性店長との、とある場面です。

「でも占いが白紙っていうのも、ちょっと面白いですよね」

「あら。何で?」

「未来が自由、って気がしませんか」

これを読んだとき、私はアンちゃんの発想に驚きました。

白紙の占いを嫌がる女性は多いと思います。

私だって何だか不吉だなぁなんて、思ったりします。

でもアンちゃんは違う。

白紙を「自由」と取るとは。

何も夢がないという、アンちゃんだからこそ出来る、自由な発想なのだろうと驚きました。

 

思わず和菓子店に駆け込みたくなるこの作品。

私も数日の間に和菓子店を訪れると思います(笑)

 

本日もお読み頂き、ありがとうございました。