本と紅茶を一杯

読書記録と紅茶、ときどき雑記

光が溢れる「はじめからその話をすればよかった」

少しだけ関東に戻っていろいろとやっていました。

ツイッターで呟いてましたが、Kalafinaのライブに行ったりスマホを念願の格安SIMにしたり。

またGW中に戻るので、なんだか引っ越した感がなかなか出ませんね(笑)

 

さて、そんな今日は宮下奈都さんの初エッセイ集「はじめからその話をすればよかった」のお話です。

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宮下さんは去年「羊と鋼の森」で本屋大賞を取りましたね。

ちなみにそのときの感想記事はこちら。

 

私はエッセイ集というものは普段読みません。

本当に大好きな作家ではないと読まないんです。

それがなぜ今回読んだか、というと北陸で放送されていた宮下奈都さんの特集番組「小説と音楽」を見て凄く興味が湧いたからでした。

その番組についても、後日ブログに書こうと思います。

 

このエッセイ集の文庫版をこの度読んだのですが、こちらには日々を書いたエッセイを始め、宮下さんの好きな本、音楽、漫画、映画の紹介、自分の作品や他の作家さんの作品解説、掌編小説が載っていて大変盛りだくさんな内容になっています。

掌編小説は特に「野生のバス」がいいです。

どの作品も捨てがたいんですけどね。

 

エッセイで好きなものは「決意の夜」

新刊のサイン会に行くのを躊躇する宮下さんに、さらに追い討ちをかけるように電車が止まり、腹痛で休んでいる息子さんに電話をかけるところ。

「電車止まってるんだけど、どうしよう」

じゃあ帰ってくれば?といわれることをどこかで期待していたのかもしれない。

でも息子は電話の向こうで笑った。

「歩いていくしかないね」

「間に合うかな?」

「だいじょうぶだよ、きっとみんな待っててくれるから」

その後宮下さんは無事サイン会の会場に到着。

たくさんの待っていたファンを前に改めて決意を固めるのでした。

 

これを読んで思ったのは決意というのはふとしたときにするのかもしれないということ。

息子さんの対応を読んで感じました。

優しいだけじゃない、こういった強さや柔らかさを見習って前を向いていくことが大事なのではないかと。

 

宮下さんの話にはこうして少しずつ光が溢れています。

光をたくさん集めて、人生の糧に出来たらなと思います。

読んでいてとても楽しい時間を過ごせました。

 

本日もお読み頂き、ありがとうございました。