本と紅茶を一杯

人・本・紅茶を愛す。自分も大切に。

譲れないものと信念「スロウハイツの神様(上)」

最近、近くのお花屋さんのおばちゃんとすっかり仲良くなり、カーネーションを3本も頂いてしまいました。

ピンクとグリーンがとても綺麗で、優しさに感謝ですね。

 

さて今日は辻村深月さんの「スロウハイツの神様(上)」のお話です。

f:id:nakonako75:20170723105739j:image

これは上下巻なので、一応感想を分けます。

上巻と下巻で違う感想を持つと思うのでそこもお楽しみください。

 

このお話はアパート「スロウハイツ」に住むクリエーターたちのお話です。

住んでいるのは人気作家のコーキ、脚本家の環、コーキを売り出した編集者の黒木。

それからまだ売れていない卵の状態である、漫画家の狩野、映画監督の正義、画家のスー(すみれ)

皆で仲良く暮らし、好きなことに向かって前を向いていました。

しかしスロウハイツに住んでいたうちのひとり、エンヤが環をライバル視するあまり出て行き、そこに新しい住人の莉々亜(りりあ)が入ってくると物語は急速に動き出します。

 

上巻のほとんどは説明というかキャラ紹介。

キャラクターがどんな人物で、どんな経緯でスロウハイツに入ったかを書いています。

それでも飽きが来ないのは流石ですよね〜。

テンポが良く読みやすいです。

 

卵の状態の人々は、皆売れない理由を抱えています。

ですがそれは自分にとって譲れないものや信念があるということ。

とても羨ましいことでもあります。

 

こちらの作品でも思いましたが、辻村作品はしっかりキャラクターが生きているなと感じます。

どういう性格でどういう考えをして。

そういうのが伝わるのは凄いと思います。

 

ちなみに私は「子どもたちは夜と遊ぶ」の月子というキャラクターが凄く好きなのですが、スロウハイツではまだそこまで凄く好きなキャラというものはいません。

でも下巻でその意見は変わるだろうなぁと思います。

 

上巻のラストに環はバイク便でとある物を受け取ります。

それは何だったのか、環はなぜショックを受けたのか。

謎を深め、下巻へと続きます。

上巻の始めと雰囲気がだんだんと変わり始めるのは見ていて気持ちがいいです。

下巻も早く読み終えたいですね。

 

本日もお読み頂き、ありがとうございました。