本と紅茶を一杯

人・本・紅茶を愛す。自分も大切に。

青春のひとかけら「南風(みなみ)吹く」

最近全然朝が起きれなくて、もどかしい気持ちでいっぱいです。

でもスキマ時間に読書をして、なんとか自分を保っています。

 

そんな今日は森谷明子さんの「南風(みなみ)吹く」のお話です。

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このお話の舞台は愛媛県にある五木島という小さな島。

その高校である五木分校の3年生、航太、日向子、恵一。

そして2年生の和彦、京。

普段は決して交わることのなかった縁が、日向子が提案した「俳句甲子園出場」という1つの目標でつながり動き出していきます。

 

ただしこの5人全員が最初から俳句甲子園に出場したいと思っていたわけではありません。

主人公の航太は俳句のセンスがない上に頭が悪いからと断り、恵一は俳句のセンスはあるものの、甲子園で点数をつけられるのが嫌だと断り。

京は短歌の方が優れているので嫌だと断り。

最初に俳句甲子園の夢を持っていたのは日向子だけなのでした。

 

しかしそれらを俳句を元に説得、紆余曲折あり、俳句甲子園に出場出来る5人を獲得した日向子は張り切って俳句甲子園に挑む、というお話です。

そこから5人は俳句甲子園に向けて練習試合や話し合いを重ね、前へ前へと進んでいきます。

 

それでも勝負の道は甘くありません。

そう教えてくれるのもこの作品の良いところではないかと。

青春として、この作品のように勝てない勝負に挑むときもありますよね。

本当に青春のひとかけらが貴重な時間だと教えてくれます。

 

高校3年生になると誰でも通る進路の問題、親のこと、そして将来の夢。

五木島の人間は特にそれが顕著です。

 

俳句という5・7・5の中でいかに自分を表現するか、そして伝えるか。

俳句を通して、高校生のさまざまな生きる道が見える作品です。

 

ところどころ出てくる俳句もとっても良かったですが、1番響いたのはこの言葉。

「失敗することも迷うことも、

幸せに思える時だってあるのだ。」

 

完全に装丁に惹かれて借りた作品でしたが、とても流れが良く、素敵な作品でした。

タイトルの意味がわかったときもスッキリ。

やっぱり本を読むって面白いですね。

 

本日もお読み頂き、ありがとうございました!